営業売上
●経験値の無い快感を呼び寄せ経験するためには…
高い売上水準を維持するのは、傍目で観るほど難しくはないのです。と、前項で書きました。
その理由も書いていあるはずです。高水準の売り上げというのはそれが積み上げたものであればあるほど、崩れ去ることはきわめて少ないのです。
そこまで行った営業マンは当然仕事の運び方を心得ているわけですし、時間の重要性も知っているわけです。逆に、なぜ、多くがそこまでの境地を体現できないかといいますと、ひとことで言うなら、みんなと同じで安心―病、とでも言えるものに感染しているからです。
一億中流病、というやつです。
売上というものはひとたび自分で満足をしてしまうと、そのさらに上というのはフロック以外では達成できません。フロックでは維持もできませんから、また元の黙阿弥の中流、といえば聞こえはいいですが、実は下位3分の1、底辺を構成する幾多の個性なき人々の中に埋没するわけです。
中流というのは平均と同じで、数少ない上流と数多くの下流、つまりは圧倒的に多い底辺が重しになっている世界です。ここに満足する心性ができてしまうと、「まあ生活に困っているわけでもなし、ま、いっか」というところです。
簡単にいえば当初持っていた目標や理想、そのための手数や工夫を、その時点の現状維持で糊塗してしまうからです。ストップされた行為が当然売上アップを達成することはありません。永遠の中堅社員の出来上がりです。この中堅という名称も中流に似て、限りなく窓際社員に近いことは言うまでもありません。
これを防ぐ方策は自身にしかありません。
安心してしまわないこと、トップグループに位置するような営業マンはいついかなる時も危機感を携えていますから、その差は広がるばかりです。
つまりはそれに倍する危機感を持って、よっこらどっこいしょという安心などする暇もない密度で、事にあたり続けるしかないのです。
それには、快適と感じてしまっている現状に危機感を挿入するしかないのですが、この作業は低い段階ですぐ安逸をむさぼる習性をなくすしかありません。
実は挑戦的に危機感を乗り越えていく快感を習性にした方が、心理的にも経済的にもずっと快適なのですが、これは経験しないと味わえない快感ですから、やってみるしかないわけなのでもあります!
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●売上のピークは業界のピーク!
売上は上昇を続ければ、或るピークまで売り上げていけます。これはやる気でやっていれば誰でも可能なことのはずなのですが、誰もがそうはなりません。小さな成功で、すぐ手を休める癖のあるひとは、自分で自分の頂点を決めてしまいます。決めたところがピークですから、当然それ以上いかないわけです。
業界にはそれぞれ個人が売上を上げるそのピーク、というものがあるわけですし、もしそのラインを越えればその方はいろんな形で表彰も受けるでしょう。小さな成功ではおしるし程度でも、頂点を極めれば、当然眼を見張る収入が待っています。
そして、その高い売上水準を維持するのは、傍目で観るほど難しくはないのです。
なぜなら半分の数字はルーティン・ワークの馬なりで計算できるわけですし、残り半分のそのまた半分さえ、これまでの動きの付録で充填できてしまうからです。残りとさらにプラスアルファすら、そのついでのちょっとした営業上の気遣いと、培ってきたセンスで仕上げてしまえるものなのです。
そこまで極めて売上の上昇を遂げることは確かにいばらの道でもありますが、それを維持することはそういう位置にいる営業マンにとってさほど至難ではないのです。
ベーシックなものをしっかり積み上げているそうした営業マンには、次々と襲ってくる不景気の荒波すら、大きなチャンスなのです。
一定以上の売上の上がらない、中堅どころで満足してしまっている営業マンに共通するのは<甘え体質>ですから、不景気ほど都合のいい口実もありません。
逆に売上を限りなくピークに維持しているような位置の営業マンは、他社や同僚が確実に手を抜く不景気ほど、絶好のチャンスはないからです。
売上アップにこだわりがなければ、当然売り上げも中途半端なものに終わるのです。
お仕着せでない数字を次々とクリアする習慣を自らに持つことほど、営業マンの自信の裏付け、栄養になるものはありません。
さらなる売り上げというものは、上昇気流すら自ら造り、それに乗って一気火勢、韋駄天走りをすると、意外に簡単なことなのです。そこでは無駄など極限まで省かれますから、営業センスは磨きに磨き抜かれるわけです。
●売上アップは時間対効果がすべてである!
売上アップをするためには自らの活動を無駄にしない点検が必要です。あまりに成果の上がらない活動を同工異曲のように続けていても進展はありません。分析と点検を重ねることで、活動の修正と成約へのテンポアップを考えます。
成約の内容をそれぞれそれがなぜ成約に結び付いたのか、気づく限りのことを具体的に把握し、それを日常的に取り込んでおくことは、標準活動自体のスキルアップにつながります。
偶然のフロックのように見える成約ですら、そこには必然のセオリーが隠れているものです。トップグループに属さない営業マンは、意外にそれを見過ごしているまま、行き当たりばったりの活動でお茶を濁していることが多いのです。
売上アップを達成するには、あらゆる時間対効果に関するデータに注意しておくことが大切です。時間をどれだけ有効に使っているかが成否の分かれ目と言ってもいいのですから、時間への視点をしっかり持った日常を過ごすのです。夜討朝駆けの、労働時間の延長で収入を上げても自慢にもなりませんし、いつもかも動くことで売り上げを稼いでいてはこの時間帯対効果の視点が永遠に欠落していくでしょう。
これは成約率が落ちてきた時も有効に働きますし、また大きく落ち込むことを防ぐことになります。臨機応変というのはその現場でのそれとともに、日頃の計画と修正についても言えることなのです。
売上アップの秘密は、時間に投資をしているわけですから、その時間を濃度の濃いものに仕上げていけばいいのです。ほとんどの日報は、義務的に書かされているもの、提出するもの、という把握でしている場合が多いのですが、実は自分にする日報という分析把握を習慣にしているのがもとより正しいのです。
伸ばせるべき売上を伸ばせなかったり、防げるべき損失を防ぐことができなかったりするのはこの義務的労働で動いてしまうことが招くのです。
売上アップを本気で実現したいのでしたら、毎日の売上に関わる全てのデータは自らつぶさに確認しておきましょう。
売上アップをいつも達成できてしまう秘密、安定した売上をキープしている秘密は、いかに自分自身に投資しているかにかかっています。給与やギャラというものは実際にその動きに支払われるものですから、売上がアップしないまま、その原因をしっかり究明できていないことが、実は収入の多寡になっているのです。
収入は客観的なあなたの費用対効果であり、それは日常の時間対効果でもたらされているものなのです。
●売上は標準活動の量よりも、より密度にかかっています!
売上アップを達成している営業マンは、営業活動をフル回転することに貪欲です。ひとつの訪問先にひとつの目的で終わらせることはきわめて少ないと言っていいでしょう。営業活動が自らの宣伝・広告手段であることを、隅々にまで行き渡らせる活動をしているからです。
売上アップが出来ていない営業マンは、一度の訪問にひとつだけの目的で終わらせていることが多いものです。
見込み客や顧客との会話で、飛躍できる因子を見つけられないこともその一つですが、日頃そのきっかけとなる材料をインプットしていないことにも大きな原因があります。
せっかく顧客開拓のヒントがあっても、それに気づくか気づかないかの差が、多くの場合、売上アップの差となって残るのです。
データを集めていることもその一つですが、せっかくの訪問を生かし切れていない営業マンと、同じ訪問をしても多くのサポートを献じ、自然な形で開拓のヒントを持ち帰る営業マンの差は、売上そのものに微妙な影響を与えています。
売上アップを達成するには、一度の訪問にどれだけパワー・アップした営業マンの力量が反映されるかでずいぶんとその結果が違うものです。
自らの営業マンとしてのグレードを自覚的にアップさせるには、その一度の訪問にどれだけのことができるか、まさにそこに基本的な秘密がひそんでいることを気づきたいものです。漫然とした訪問には計画的な売上アップはおろか、標準活動の原則さえ失わせることになります。
同じように見かけはしていても、売上結果が違うのはその密度において隔たりがあるからです。その訪問に何が盛り込めるか、この質問にどう答えられるか、ひとつのきっかけを見つけられるか、見つけて拡がらせて行くか行かないかは、その営業マンがいかに標準的に密度ある営業を心得ているかにかかっています。
●データ収集を、どうされていますか?
売上アップを達成している営業マンは、ただやみくもにじゅうたん爆撃、草の根しらみつぶし攻撃の営業を、いつまでもしていません。市場の概要をつかむ新人期間を終えたら、もう少し時間を有効に使うことを考えるべきです。売れ筋がいくばくかでもわかってきたなら、その売れたデータに限らず、競争相手、競合の動き、風聞伝聞程度ではなく具体的な資料はネットにあるはずですから、知れ得る限りデータを集めて、そのアクセスから、利用できるものを探し出すのです。このデータを多くの営業マンは放置し、見逃していますから、巧まずして売上アップの重要なヒントをそこから売ることができるのです。
そのデータの使い方は確かにセンスを要するのですが、しかしこれも慣れてくれば、生かせるデータ、不要なデータの取捨選択にもたけてきます。やがて売上アップを苦もなく達成することが出来ることを思えば必然のプロセスです。他人と違うソースを持つ、これが大事なことです。ハイエナのように同じソースに群がって競争を演じても、勝敗以前の無価値な労力です。
売上アップが出来ていない営業マンは、独自のデータ収集方法を持っていず、その訓練も怠っているのではないでしょうか?
会社員営業は何故にあんなに同工異曲の営業手法で日々を糊塗しているのでしょうか。他人と違うことがそんなに怖くては、営業はやめた方がいいのです。なにしろ抜きん出て稼ごう、儲けようというのに、同じ色に染まるのが先では、お先真っ暗、日本の背広の、灰色ゾーンに放り込まれるだけなのです。
売上アップを図りたいのなら、毎日、他人の気づかないデータを集める訓練から始めましょう。これも標準活動の基軸なのです。
売上アップを達成するには、会社員営業の3倍働く必要がありますが、3倍ということで驚いてはいけません。元となるその労働はスカスカ、カスカスなので、その無駄をただギュッと凝縮するだけなのです。やってみれば簡単です。
さあ、自らの視野を柔軟にしましょう。体はスポーツジムまで通って鍛えても、頭の中はエスカレーターにとどまって機械任せの停止状態では、どうもね!
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